第4章.地元学による地域の個性・方向性の明確化(事例)

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    第4章.地元学による地域の個性・方向性の明確化(事例)

     

    ◇事例1:「もてなしのふるさと・ゆすはら」づくり

    (平成18年度:梼原町松原地区)

     


    (1)この地域はどんなところか、地域の個性・特徴を引き出す

     

     「この地域はどんなところですか」「ここでどんな体験ができますか」、この来訪者からの質問に対して、「自然が豊か」「人がおもしろい」など、いろいろと言えるとは思いますが、地域の特徴や個性を一言で表現することは難しいと思います。

    観光交流(地域の生活文化の体験)の分野でも地域間競争が激しい今、地域にどんなに素晴らしい資源や特徴(個性)があっても、地元の人がその個性を明確に意識し、これを強いメッセージとして情報発信しなければ、外部からは地域のイメージが形成されません。その意味から、地域情報を発信する場合、地域の特徴を言葉にして、その中に地域のメッセージを強く盛り込むことが必要だと思います。 

    地元学の作業(共同作業)では、そのことを強く意識しながら、地域の資源について点検作業を行い、体験メニューの創出とともに地区の個性や特徴についても明らかにしました。

     


    [地区の個性を引き出す点検作業の視点]

    ○ここの集落の人が気づいていないものは何か。

    ○風景の成り立ち、集落が生存している理由は。

    ○住民の暮らし:家の周りのもの(畑・有用植物)、仕事、遊び、楽しみは何か。

     


    [地区の住民の方への提案]

    梼原の生活文化を調べ、磨いて、いきいきと暮らそう

    〜「もてなしのふるさと・ゆすはら」づくりに向けて〜

     

    ー分の住んでいる所(家・集落・地区)を本当に知っていますか?

     例)家、家周り、仕事、祭り、風景、集落の成り立ち、交流の歴史等

     

    地域にある自然・生活文化は当たり前でない(すごい・大切)!

     二流・一流、超一流の人とは、地元のお年寄りは歩く図書館

     超一流の人に見習う。地元のお年寄りに学ぶ→地域を調べる(重要)

     

    C楼荼罵の環境や生活文化を経済(お金)にしていますか?

    地域固有の環境・生活文化が山村地域・辺地集落には色濃く残っている。

    これからの旅:旅は他火、梼原の生活を旅する、梼原の庭を旅する。

    梼原を旅する→地域を調べて案内できるようにする。地域を磨く。



     


    っ楼茲鼎り(地域の活性化)は人づくり・生活づくり

    よそ者・ばか者・変わり者を大切にする→今やっている人を応援する

     おもしろい・楽しいことを一緒にする→生活が楽しくなる(生きがい)

     手段は違っていてもすべての人の思いは一緒→共通の目標で行動する

     

    ッ楼茲砲△襪發里鯆瓦戮董△修譴鮨靴燭柄箸濆腓錣擦燃萢僂垢

    地域にこんなものがある!→こんな風に活かせる・使えるかなぁ?

    [活用の仕方]

    例)つなげる(脱藩の道案内)、集める(農村食堂)、ひねる(ラフティング)

    [一度やってみる]

    例)案内する→普段食を食べる→仕事を一緒にする・祭りを手伝う

    [観光地化しない]

    地域の環境・生活文化の質を守りながら、梼原独自のもてなしを進める。

     



    (2)地区全体が暮らしの博物館、お年寄りは生きた図書館・生活職人

     

     梼原町松原区を例にすると、この地区は「人口346人、高齢化率53%、町内でもっとも人口減、高齢化が著しい地域である」となっています。私はこの状況を悲観的に捉えるのではなく、346人のうち、約半分の183人もの方が、この土地で65年以上にわたって農林業を中心に暮らしを営んできた生活職人(名人)、生きた生活図書館であると捉えています。しかも、その職人・図書館は残りの寿命が限られているので、いち早く外部の人の受入を進め、交流人口の拡大に努めた方がいいと思っています。

    外の人間から松原地区をみると、2人に1人が生活職人の土地で、これから外部者を受け入れる土壌がある魅力的な地域ということになります。このため、地域資源の点検作業では、地域の自然やモノだけでなく人にも着目し、地域の半数を占めるお年寄りの持っている知識や技を調べ、グリーンツーリズムの体験メニューに活かしていくことになりました。

     



    [お年寄りは生きた生活図書館:暮らしのことならなんでも知っている]

    ・住んでいる所はどんな所?

    ・家庭菜園で何を作っているの?

    ・山から川からどんな食べ物が集まるの?

    ・畑仕事、田んぼ仕事、山仕事はどんなもの?

    ・この道具は何に使っていたんだろう?

    ・水の道、太陽の道、風の道、人の道はどのように?

    ・食べ物と季節そして加工の手段

     

    [外の人間が参加・体験したいこと]

    ・お祭りへの参加

    ・畑仕事、田んぼ仕事、山仕事の手伝い

    ・川遊び、山(森)遊び、料理、モノづくり

     

    [グリーンツーリズムに必要な要件をそろえる]

    ○食べるとこを提供→ごちそうしない、少し多めに家庭料理

    ○泊まるとこを提供→トイレ、お風呂、台所をつけて

    ○遊びを提供→普段の仕事、遊びを一緒にする

    対等の関係で、個を大切に、お金をかけずに手間ひまかけて

     




    「第5章.中山間地域の活性化に向けた将来ビジョンづくり」に続きます。http://blog.kurashinogakkou.co.jp/?eid=1283530
     


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